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オープン・カフェ・京都自由大学 開校を祝う
益川敏英 初代学長 路上で考え、喫茶店で語り、雑踏を歩く |
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文化は広く享受されて初めて真の文化となる。金持ちのご隠居さんの道楽に終わらせてはならない。これにはまず文化を創り出す者の心が自由でなければならない。 今大学は多様化している。学問も人も多様である。そうであるにもかかわらず、昔に比べ教員の交流範囲・機会は狭まっているように見える。 これは競争資金の獲得、成果報告書作り等に日夜追い捲られていることも一因であろう。 教育・研究において最も重要なものは自由な精神である。本筋から離れているように見えても、立ち止まり、これは何だ?と投げかける疑問に深い問題提起が有ることが多々ある。 何気ない授業中の横道が学生の心を揺り動かし大きな影響を与える。 また生物種においても交雑種は生命力に富んでいると言われる。今大学に欠けているものは自由な精神と心の余裕が生み出す遊びの精神である。 これらが有って初めて深い学問の探究・文化の創造が可能となる。 京の地は地の利を得ている。短時間で移動可能な距離に多様な専門家が多数生活している。これを利用しない手はない。まず集おうではないか。 そして自分の持ちネタを話そうではないか。そうすれば輪は広がる。広がれば話の種も多くなる。珍奇な話題も、ここでしか聞けない話も出るだろう。それがまた噂となり広まる。 研究者が自分の得たものを社会に広く還元していく作業は本来喜びの筈である。これが今日不幸にも日々の多忙さのなかで失われている。これを取り戻そうではないか。 |